記憶の森

記憶の森

屋敷妙子の油彩画「記憶の森」2017
屋敷妙子の油彩画「記憶の森」2017

コラージュ (3m40cm x 2m) 2017年制作

2011年8月〜2012年3月 挿絵を担当した新聞記事の写真をハガキサイズの断片にトレースした後、記事内容とは別の視点や仮説を立て、絵として描き直しをしました。
全てを受け入れる器のような、全てを積んで漂う舟のようなものに、ノンフィクションとフィクションの混在する断片をコラージュした、私にとって新しい試みの作品です。

2011年3月11日、日本の東北地方では、マグニチュード9.0という日本の観測史上最大の地震がおきました。
この地震と津波で亡くなった方、行方不明の方は約2万人、建物の全半壊40万棟。
この自然災害にさらに原発災害と言える、福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故が重なりました。
大震災直後からメディアで繰り返し流された津波の映像は、私たちのあたりまえの日常生活が根こそぎ奪われていく光景であり、福島第一原子力発電所の事故は、放射線の恐怖はもとより、誰がための原子力発電だったのか、何か得体の知れないチカラに呑み込まれていくようでした。

わたしは、私たちはここからどこへ向かい歩いて行けば良いのか・・・あの大震災から6年目のいま、2011年に発行された新聞をコラージュし再構築する、それは祈りにも近い作業になりました。